出発 (美ヶ原高原ロングトレイル 1日目)

はじめに

2022年5月下旬、ロングトレイルにチャレンジしに、長野県松本市へドライブに行きました。
当日は新型コロナワクチンの3回目の接種の翌日。1、2回目はほとんど副作用が出なかったため今回も大丈夫だろうと思っていたら、出発日の朝になって、重めの副作用に見舞われました。体調不良により起き上がることができません。熱っぽいし倦怠感もありました。とりあえずそのまま寝込んでようすを見ていたところ、お昼頃になって、起き上がって食事を摂れるくらいまでには回復しました。出発するかどうか悩んだのですが、この時期にロングトレイルをしないと、すぐに梅雨が来てしまうと思い、多少無理やりに出発しました。
体調もドライブ中に回復すると考え、倦怠感のあるまま松本市へ車を走らせました。



スタート地点へ

2022年5月27日 

お昼頃 出発

美ヶ原高原ロングトレイルの情報は、松本市役所のWebサイトに載っています。そちらの情報だと、「スタート地点は【信州ゴールデンキャッスル】を目印に来てください。」とありました。
信州ゴールデンキャッスルとは、宮殿のような作りの博物館的な施設のようです。
まずは、そちらへ車で向かいました。




信州ゴールデンキャッスルの向いに駐車場のような空き地を見つけたのですが、どこにも「美ヶ原高原ロングトレイル」の表示がなかったため、悩んでいたところ、地元の農家の方が通りかかったので、道を訪ねました。

そしてロングトレイルのスタート地点にあたる「戸谷峰山(とやみねやま)の駐車場」を教えてもらいました。


戸谷峰山の登山口にはフェンスがあるのですが、このフェンスを手動で開けて(さらに閉めてから)、100m程進んだところに、車が2〜3台停められるスペースがあると教えてもらいました。

16:00 戸谷峰山 駐車場




駐車スペースに到着しました。
4WDじゃないとスタックしそうな道でした。
このスペースでロングトレイルの準備を整えます。



看板のすぐ脇を綺麗な小川が流れていました。


上図が美ヶ原高原ロングトレイルのコースです。

①戸谷峰コース
②烏帽子岩コース
③武石峰コース
④美ヶ原台上コース
⑤茶臼山コース
⑥扉峠〜三峰山コース
⑦三峰山〜鉢伏山コース
⑧牛伏寺〜鉢伏山コース

の8つのエリアで構成されています。
今回はスルーハイクが目的ですので、全ての工程を通しで歩きました。


まずは最初の山、戸谷峰山を目指します。

16:20 ロングトレイル開始

午前中はワクチンの副作用で寝込み、午後は車移動に要したため、スタートはかなり遅れて夕方になってしまいました。


まずは林道歩きから始まります。道の幅も広く歩きやすかったです。


ザックの総重量は15kgありましたが、歩き始めた頃は特に重さに苦労はしませんでした。重さよりも、やはりコロナワクチンの副作用の方がつらかったです。この日はまだ副作用が残っていて、フラフラ状態で進みました。


骨が落ちているのを発見しました。驚きましたが、登山口入口にシカの死骸があったため、おそらくシカの物だと思います。またここから数百メートル離れた地点にもう一つ骨が落ちていました。


ハイキングコース上に落ちていたことから、他のハイカーもきっと目にしているはずです。さすがにコース上なので、事件や事故に遭った人骨の可能性は低いと思います。


「美ヶ原高原ロングトレイル」の標識です。この標識に沿っていけば道に迷わなくて済みます。ただコース区間によってはこの標識の間隔が広い所があり、そういう所では何度か迷いそうになりました。


林道の終点、本格的な登山道が始まる直前にひらけた場所がありました。テント設営にはピッタリの場所です。時間は午後6時、今夜はここでテント泊することにしました。

18:00 林道終点(テント泊)




テントは、山岳用テントのエアライズ1(アライテント)です。
とても設営しやすく、幅も細いため、狭い場所にも設営できてとても便利です。しかし内寸的にはやや窮屈さを感じることはあります。
サイズは、幅100×長さ205×高さ100cmです。
個人的には、後+5〜10cmは天井高が欲しかったです。

美ヶ原高原ロングトレイルは火の使用が禁止されているので、調理はせずに、食事を済ませ、早々と眠りにつきました。食後に読書をしようと思ったのですが、テント内で胡座をかけば天井に頭が当たりそうだし、なかなかそういう気分にはなれませんでした。

夜になってもしばらくは鳥や虫の声でにぎやかだったのですが、午後7時半を過ぎた頃からピタリと音が止んで、山が無音になりました。かえって怖かったです。




おわりに

初日は出発が遅れて、数キロ分しか歩くことができませんでした。出発を1日遅らせた方が良かった気もしますが、この当時は天気予報で数日後に雨が予想されていたため、少しでも早く歩き出したいと焦ってしまいました。
 初日の夜は、まだ標高も低く、周りを木に囲まれていたため、風が当たるわけでもなく、とても快適に眠ることができました。春・秋用の安物の寝袋でも十分でした。


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