はじめに
茨城県にある百名山、「筑波山」には前から登ってみたいと思っていました。筑波山だけなら日帰りで登ることができるのですが、今回はせっかく茨城県まで遠出するので、筑波山系を縦走することにしました。
筑波連山縦走をネットで下調べすると、多くの方が北から南に縦走を行っていたので、自分もそれを参考に、南下ルートでチャレンジしてみました。
筑波連山縦走 1日目
6月13日(月)
午前中に用事あったり、移動に時間がかかったりして、スタート地点の駐車場への到着がだいぶ遅れてしまいました。
15:30 岩瀬休憩所
サイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の始点であり終点でもあります。
ここが登山口に最も近い駐車場です。
駐車場は、線路を挟んで向かいが岩瀬駅なので、駅からすぐ近くにあります。
綺麗な公衆トイレもありました。
こちらに車を停めて、登山の身支度を整えました。
登山口までは、10分ほどロードを歩きますが、人通りはとても少ないです。車もほとんど通らない道でした。
ハイキングコースの看板が見えました。
この辺りで、下山帰りのハイカーグループに会いました。夕方から登山をしようとしている自分を心配してくれました。
16:00 御嶽山登山口(スタート)
前回の美ヶ原高原ロングトレイルも夕方からスタートしましたが、今回も夕方スタートになってしまいました。
テント泊装備だと、いつでもビバーク可能なので、夕方出発でも特に問題ありません。
登山口にあった看板。
「きのこ山」までは看板通りのルートで行き、そこからさらに縦走を続け、筑波山までゆきます。
登山口の公衆トイレ。コンテナハウス型ですね。
さあ、登山開始です。
土はたっぷりと水気を含んだ黒土です。
川も登山道のすぐ近くを流れているので、渇水の心配はなさそうです。
いきなり、水飲み場が現れました。登り始めてすぐなので、全然喉が渇いていないので、飲みはしませんでした。
ご丁寧にヒシャクに湯呑みまで用意されています。コロナ禍とは思えないほどのどかな光景です。
登山道の整備には小枝まで使われています。無駄のない感じ。これが日本古来のSDGsですね。
最初の山、御嶽山はとても整備の行き届いた山で、ベンチも多数設置されていました。
道中、2組のハイカーと出会ったのですが、どちらもほぼ手ぶら状態でした。おそらく近所の方が夕方の散歩に来られたのだと思います。どのハイカーも気さくな方達でした。
16:16 御嶽山(231m)登頂
山頂の標識がなく後で気付いたのですが、この神社が御嶽山の山頂でした。筑波山系の山々は、その多くに山頂の標識がなかったので、カルチャーショックを受けました。
いつも登山中に神社を見かけると、安全祈願をすることが多いです。今回もこちらでお祈りをしました。
色々な形のベンチ。地元の方がDIY設置したような感じを受けました。
ここから茨城の町を見下ろすことができます。
緑の多い田園風景。高い山がなく、遠くまで見渡すことができるため開放感を感じます。
山の中に突然、開けた原野と白い建物が現れました。
前に回って確認すると、NTTの中継所でした。
登山道とは別に林道があり、そちらから建築資材等を運搬したようです。
東屋に到着しました。ここで少し休憩します。
ここが雨引山の山頂です。
17:15 雨引山(403m)登頂
東屋の近くに目立たない標識がありました。
雨引山の山頂からの景色。とても見晴らしが良いですね。
この日の天気はやや曇りでした。
雨引山までの登山道は危険もなく、特に問題なく登ってくることができました。
これから先も同じように整備の整ったトレイルが続くのかなと期待したのですが、実際は道迷いしやすい目印の少ないトレイルになっていました。
3つ目の山「燕山」や4つ目の山「加波山」を目指します。
この後の登山道は浸食がひどかったです…。
「オフロードバイク侵入禁止」の看板がいくつも立っていたので、二輪車の走行により削られてしまったのかもしれません。
燕山を目指しますが、時間的に日暮れまでに山頂に行くことはできそうにありません。
なので適当な平坦地を探して、そこでビバーク(野宿)することにしました。
18:35 テント設営
もう設営もすっかり慣れたエアライズ1。
筑波連山は低山ですので、防寒対策をあまりしなくても、全然寒くありませんでした。
夜間、鳥などの鳴き声が静まりかえると、「フオオーン、フオオーン」と音が聞こえてきました。最初は飛行機かなと思ったのですが、やけに音の鳴っている時間が長く、その間隔も一定です。夜にオフロードバイクが走っているのかなと心配にもなったのですが、音が近付いてくる気配もありませんでした。気味が悪くて、この日は耳栓をしてやり過ごしました。翌日その謎の音の正体に気付きました。それはこの縦走トレイル上にある、風力発電の音でした。
おわりに
1日目は夕方出発でも、2時間半も山行することができました。このおかげで翌日筑波連山縦走を完遂することができました。しかし、もしこの日に登り出さずに翌日遅れたとしても、筑波山のキャンプ場で1泊できましたので、中途半端な道中でビバークするよりは、キャンプ場で1泊する方が良かった気もします。
ただ、こういうことは、実際にやってみたから分かることで、初めて登る山だと予定通りに行かないことばかりです。特にテント泊装備だと歩行タイムが参考例よりも遅れてしまうので、そういう意味でも予定が立てづらいですね。