ぐんま県境稜線トレイル 1日目【四阿山】

はじめに

ロングトレイルに憧れて、群馬県のトレイルに挑戦しました。
今回が初めてのテント泊登山でもあります。そして残雪期の2000m級の登山も初めてで、様々な困難が待ち受けていました。
無事に帰って来られただけでも感謝です。


ぐんま県境稜線トレイル 1日目

長いので、「GRT(Gunma Ridge Trailの略)」とします。

2022年5月15日

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9:35 鳥居峠

GRTの南のスタート地点となる、鳥居峠です。群馬県と長野県の境にあります。左側の駐車場に車を停めて歩き始めました。

しかし、初っ端から、大失態をやらかしてしまいます。
なんと大型ザックの腰ベルトのバックルが片方ありません。車に積むときにどこかに引っかけたのか落としてきてしまったようです。腰ベルトのバックルがないので、十分に腰でバックパックを支えることができなくなってしまいましたが、それでも少しでもザックの重量を腰で負担しようと、工夫して腰にベルトを縛れるようにしました。


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看板では、100kmの距離とありますが、実際に以前スルーハイクされた方のネット情報だと約130kmあるようです。1日20km歩いたとしても、7日間要しますね。


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登山届けを出して、砂利道を進みます。
この入り口に「一般通行禁止」の看板がありましたが、実際にはここから1時間ほど歩いた先に、登山口の駐車場と仮設トイレがありました。他の登山者の方はそちらに駐車されていました。看板は「自己責任で通ってください」という意味なのかもしれません。確かにここから先は2WDだとスタックしそうな荒れ道です。


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10:50 【四阿山】登山口


登山口の広い広場に着きました。何台か車が停まっていますが、1日目は1人の登山者としか会いませんでした。2つ登山ルートがあるので、今回自分が行ったルートはマイナーな方だったのかもしれません。

『四阿山』は「あずまやさん」と読みます。


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「的岩コース」と「花童子の宮跡コース」があります。
今回は、GRTのコースになっていた的岩コースを行きました。

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鳥居峠から歩き始めて1時間半後くらいに、ふと大変なことに気付きます。
なんと「スマホの充電ケーブルとモバイルバッテリーがない!?」
車に忘れてきてしまいました。


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荷物を背負ったまま戻るのは大変なので、登山口の看板の下に置いて、そこからは林道を早足で戻りました。


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鳥居峠の駐車場からは車に乗って、登山口駐車場まで行きました。そして荷物をチェックして、再スタート。

12:20 【四阿山】登山口 再スタート




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わりと序盤でコース名の由来にもなっている、的岩が見えました。


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森の中をしばらく歩くと、時々見晴らしいの良い景色が見えました。
実際は写真で見るよりも青空が多かったです。


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残雪もあったのですが、最初はあまり気にしませんでした。後で残雪地獄に苦労させられることになるとは、この時は思いもしませんでした。


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四阿山の中腹にある東屋。
ここで2つのルートが合流します。
ここから先は1本道です。


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写真に見える山の頂上が四阿山だと思っていたのですが、まだまだ先が続いていました。この辺りで他の登山者の方と遭遇します。今回登りで会ったのは1名だけでした。


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ベンチがあったので、荷物を下ろさずにそのまま腰掛けました。大型バックパックの場合、荷物を下ろすと再び背負うのにもエネルギーを要するからです。バックパックの底が地面に着くので、座った状態なら身体に負荷はかかりません。
ベンチから見た雄大な景色です。


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水汲み場の看板が現れました。
500mlペットボトルが空になっていたので、汲みに行きました。


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ここではじめて軽アイゼンを装着しました。
雪の斜面を滑り降ります。手にはトレッキングポールを持ったままです。
荷物は置いて、ペットボトルだけポケットに入れてきました。


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嬬恋清水
一応ミニ浄水器も持ってきていたのですが、綺麗な湧水なのでそのまま飲用可能でした。


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問題は帰り道でした。写真右上が本来の登山道です。そこに戻るには雪の急斜面を登らなければなりません。
しかし! 軽アイゼンが全く役に立ちませんでした。数歩登るとツルーと滑って戻されます。トレッキングポールも意味を成しません。
本格的なアイゼンとピッケルの重要性を思い知らされました。
このまま戻れないのではと不安に陥りましたが、一つの解決策を思い立ちました。
それは、登山靴のつま先を使って、雪を蹴って削り、雪の階段を一段一段作って登る方法です。この方法でなんとか本来の登山道まで戻ることができました。


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その後もかなりの残雪のある場所を四苦八苦しながら登りました。
頂上直下の稜線に出ると雪はだいぶ減りました。


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頂上までの木製階段登り。ラストスパートです。


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15:50 【四阿山】 登頂

荷物の重量が20kgもあるため、とても疲れました。登頂の喜びよりもザックを下ろせる安堵感の方が大きかったです。
しかし頂上は寒かったので、あまり長い時間感慨にふけることは出来ませんでした。


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頂上の先にはまだ道が続いています。
上空から見ると残雪はあまり無さそうに見えたのですが、実際はそうではなかったです。
頂上には10分ほど休んだり撮影したりして過ごし、すぐに歩き続けました。
もう時間は午後4時。日暮れまで時間はあるとはいえ、疲労も激しいため、早くテント宿営地を探して休みたかったです。


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鎖場を降りた先には、残雪地帯が広がっていました。
思った以上の積雪です。
軽アイゼンがなかったら、この時点でリタイアですね。


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「助かった、足跡がある!」と思ったのも束の間、それは人の足跡ではなく、ウサギか何かの動物の足跡でした。ここから先は人が通った形跡がありません。
登山ルートを示すピンクテープもまばらでしたが、スマホのGPS地図アプリ「YAMAP」があるので、不安にはなりませんでした。それにGRTパンフレットの(大まかな)地図も持っています。


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分岐点の広場が見えました。
しかしほとんどが雪で覆われています。雪が積もっていない部分は斜面だったり、平坦部は雪止め水で濡れていたりします。

そんな中、ちょうどおあつらえ向きにピンポイントでほぼ平坦なテント宿営地を発見しました。
ここにテントを張ります。
テント設営中には小雪が舞っていました。
テントも、エアライズと間違えてカヤライズ(真夏用テント)を持ってきてしまったため、かなり寒くなってしまいました。ここでも失態です。


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間違えて持ってきてしまったカヤライズ(真夏用の蚊帳テント)。

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カヤライズにフライシートを被せた状態。


16:50 テント宿営

テント設営後はすぐに中に入って、1時間ほど横になって休みました。
しかし眠ることができず、目が冴えていたので、起き上がって夕飯作りをしました。
時間はまだ午後6時です。その頃でもまだ日は沈んではいません。山とはいえ頂上付近なので、さえぎる木々もほとんどなく、日が沈んで暗くなったのは午後7時近かったと思います。
暗くなる前にラーメンとコーヒーを作って、夕食としました。
その後は読書をしようとしたのですが、なかなかそんな気になれず、簡単な山行記録をメモノートに付けたり、スマホでネット検索をしてしばらく過ごした後、この日はすぐに眠りました。
ちなみにスマホの電波はかろうじて繋がる程度で、時々圏外になったりしました。




おわりに

今回は、はじめてのテント泊登山ということもあり、準備・経験不足のため失敗が多かったです。
・腰ベルトのバックル紛失
・車内に忘れ物をして取りに戻る
・エアライズ(テント)とカヤライズを間違える
・不要な荷物が多過ぎた
・残雪登山への準備不足(アイゼン・ピッケル必須)

一番の失敗は、5月中旬の山はまだまだ冬だということを知っていなかったことです。衣服面での防寒対策は理解していましたが、登山道具面での残雪対策は未熟だったと思います。


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