はじめに
2022年5月下旬に行った、美ヶ原高原ロングトレイルの5日目の記録になります。
4日目は、ゴールの数キロ手前にあるキャンプ場で宿泊しました。その日のうちにゴールしても良かったのですが、結局スタート地点まで車を回収に行かなくてはなりませんので、余裕を持って一泊しました。この日の晩に雨も降ってきたし、結果的には一泊して良かったです。
ロングトレイル5日目
2022年5月31日(火)
5:40 ロングトレイル再開
起床、準備、テント撤収。
昨晩、雨が降ったのですが、東屋の屋根のおかげで濡れることなく朝を迎えることができました。
雨でキャンプ広場にある川の増水が心配だったのですが、全く影響がなかったです。雨が降ったといっても小雨だったようです。
広い駐車場があります。上画像以外にもいくつか駐車場があり、バスを停められるスペースもありました。
牛伏川周辺の広場はとても良かったです。キャンプ広場もあるし、シマリスも近くで見ることができるし、ハイキングにもピッタリな場所です。
さらにゴールに向かって歩き続けます。雨は完全には止んでいなくて、霧雨が降っていました。
楊貴妃にゆかりのあるお堂。
実は楊貴妃は日本で亡くなったという説があり、中国でも多くの方がそう考えているそうです。
美ヶ原高原ロングトレイルのゴール【牛伏寺(ごふくじ)】に到着しました!
6:20 牛伏寺(ゴール)
まだ早朝だったので、牛伏寺の境内は閉まっていました。
信州随一の厄除けのお寺らしいです。
牛伏寺の付近には、哲学者・教育者である「安倍能成」さんの碑文が建てられていました。この牛伏寺をたびたび訪れて、研鑽を積まれたそうです。
「山静かにして、太古に似たり、日長くして、少年の如し」
碑文にはそう書いてあり、
「山居の静けさは、太古の時代のようであり、1日が1年ほど長いように思われる。」
という意味だそうです。
ようは、山暮らしは時間がゆっくりに感じられる、ということですね。
ロングトレイルのスタート地点にあったのと同じような全体図看板が、ゴール地点にもありました。
看板をよく見ると、「水場がないので十分な飲料を持ちましょう」との注意書きが書いてありました。
本当にこのロングトレイルは渇水との勝負でした。
ゴールには着いたけれど、まだまだ安心はできません。これからスタート地点に停めてきた車を回収しにいかないといけません。
まずは一番近くの駅まで歩きます。5kmの距離です。
ちょうど通学の時間帯、通学のコースと重なってしまい、小学生の行列の中を、大型ザックを背負って歩くという、恥ずかしい目に遭いました。
大きな声で挨拶してくれた小学生もいて、「(よかった、不審者に思われていない)」と安堵しました。
この頃にはもう雨は止んでいました。
お腹が減っていたので駅の近くのファミレスで朝食を食べました。
朝、ファミレスに行く機会がないから知らなかったのですが、モーニング・メニューは極端に品数が限られるんですね。しかもドリンクバーも単品でしか注文できない仕様だったので、水で我慢しました。猫ちゃんロボットが運んで来てくれました。
9:45 村井駅
ここからは電車移動です。JR篠ノ井線に乗って、ゴールに一番近い「明科駅」まで移動します。
11:25 明科駅
明科駅前にタクシーが停まっていたので、タクシーに乗ればもっと簡単にスタート地点まで行くことができたのですが、お金を節約するためと、折角これまで長距離ハイクをしてきたので、ついでにと思って歩くことにしました。
理想的な田園風景が広がっています。最初は景色を楽しむ余裕もありました。
朝は小雨が降っていて、それから曇り、さらに晴れ間が差してきて、次第に暑くなってきました。
ちょうど喉が乾いてきたタイミングで、自動販売機を発見!
信州名物「ハッピードリンクショップ」。しかもペットボトルや缶を捨てるゴミ箱まであります。
感謝!
歩き疲れたので、バスに乗ろうか悩んだのですが、バスも途中までしか行きません。バスの便も40分ほど待たないと行けなかったし、ベンチも日差しを避ける場所もなかったので、そのまま歩きました。結果的にはバスに乗った方が10分ほど早く着けたと思います。
5月末日とはいえ、もう雑草達は繁茂していました。通行量が少ないのか、歩道を占領しつつあります。
途中、県の天然記念物であるというクジラの化石の看板があったので、寄り道してみることにしました。100mほど余分に歩くだけです。
山道の途中にポツンとガラスケースの小屋がありました。
中にはクジラの化石があります。
さらに進むと、今度はプール施設?がありました。山の中にプールというのも、良いものですね。水を引くのも大変そうな気がします。
集落沿いの小さなグラウンド。
自分の山林にもこのくらいのスペースの平坦地が欲しいものです。テント設営やバーベキューなどもこのくらいの広さがあれば、楽しめそうです。ユンボがないと造成は難しいですが…。
スタート地点近くの神社。登山やハイク中に神社を見つけると、ついつい寄って行き安全祈願をしたくなってしまいます。
神様が実在するかどうかはともかく、目には見えない霊的な高次元の存在は存在するような気がします。
16:40 戸谷峰山登山口(スタート地点)
ようやくスタート地点に戻ってきました。
ロングトレイルのゴール地点から、電車+徒歩20km歩いてきました。
スタートに戻るだけでも丸一日かかってしまいました。
ロングトレイルや縦走登山の最も大変な点は、このゴールからスタートまでをどうするか?に尽きると思います。
なので交通の便の良いトレイルか、周回コースが理想的ですね。
おわりに
これで5日間に及ぶ、美ヶ原高原ロングトレイル、スルーハイクの記録は終わりになります。
後日、松本市から正式にスルーハイク認定書と、記念品が送られてきました。
これで正式なスルーハイカーとして認定されました。
これがはじめて完全踏破したロングトレイルとなります。
これからも、各地にある様々なトレイルを歩きたいと思いました。