水道開通

みなさん、こんばんは。一城ひとまです。

今回の記事はいきさつが複雑で、うまく書けたか不安です。

順を追って説明するのが難しかったので、読解しづらい記事になってるかもしれません。

ご了承ください。




はじめに、現在山小屋を建てたこの土地の購入時に、

不動産屋さんから土地内に水道管があると説明を受け、購入契約をした。

(ただ水道管が土地内に埋設されていなかったとしても、立地・価格が良かったので購入したと思う。)

しかし、後日水道業者さんに水道引き込み工事の見積もりを依頼したところ、

図面に水道管が見当たらず、水道の本管は隣地を通っているという説明を受ける。

そのことを知り、一旦水道工事は保留にして、他の水確保手段を考えていた。



後日、上記の件を不動産屋さんに伝えると、

「役場の人は、『水道管が埋設されている』と言っていた」、との答え。

そしてこの件を、役場の方に相談するということになった。

数日後、役場の方が二人、土地を調査しに来られた。

役場の図面では水道管が埋設されているのが記されていた。

ただ30年前の図面なので、埋設場所が図面とズレている可能性ありとのこと。

役場の方は、一度目はただの様子見に来られ、二度目に本格的に試掘された。

試掘時は、自分が立ち合っていないけれど、後日確認したら、数メートル四方掘り返された箇所があった。しかし、確認できたのは1箇所のみ。


それから数日待っても、水道管が見つかったのか、見つからなかったのか、

その連絡が来なかったので、直接役場に出向くことにした。

そこで、詳しい話を聞く。

結論として、水道管は見つからなかった…。

2箇所掘ろうとしたけれど、時間が足りなかったらしい。

役場の人たちだけではなく、他に土木業者を雇ったらしく、その方達の勤務時間の関係もあったのだろう。一応ユンボ を使って試掘したとのこと。

しかし、水道管が土地内に埋まっている可能性はやはり高いと言うのだ。

それなら、一か八か、自分で掘ることに決めた。

そしてそれを役場の方に伝えたら、興味深いアドバイスを教えてくれた。

水道管埋設の図面と、実際の航空写真、それらのコピーを印刷して渡してくれて、

その2枚を透かして見せた。

「ひょっとすると、前回試掘した場所よりも、山小屋に近い場所にあるかもしれない」

要約すると、そんな説明。

そして、自分で掘ることにした。

ネット情報では、「ダウジング」という方法で、水道管を発見したという情報があったから、これを真似てみた。

太い針金を直角に曲げて、2本持ち、この針金が強く反応したところに、

水道管が埋まっているという。

このダウンジング・ロッド(針金)を使って、試してみると、

歩くたびに針金が振動でクルクル反応してしまう。

弱く握るとそうなるし、強く握ると全く反応しなくなる。当然の話だ。

それでも反応が強いところを何箇所か掘ってみた。

しかし、全然見つからない…。



2時間くらい探したけど、結局不毛に終わった。

ただ、翌日か数日後くらいに、もう一度だけチャレンジしようと思った。

今度はダウジングに頼らず、理屈で掘ってみようとした。

役場の方が試掘した場所は、土地のかなり奥だった。

日が当たらず、確かにわりと平坦な場所ではあったけど、そこから先は傾斜地になっている。

試掘場所は広い平坦地だったが、そこへの道は木の間隔が狭く、まるで獣道のようだった。

ところが、自分が普段散歩コースにしている場所は、まるで登山道のようになっている。



もし、水道管を山林内に埋設したとして、埋設しっぱなしということはないだろう。

冬季に凍結して水道管がはねてしまった時に、直しに来ることも考えていたはずだ。

それならこの散歩コース上だったら、最もスムーズにたどり着ける。

散歩コース(最近はあまり歩かないけど…)

そしてこの散歩コースと、役場の方から渡されたアバウトな水道管埋設図。

この接点を掘ってみることにしたのだ。

掘ってみると、これまではどこを掘っても黒土しか出てこなったのに、

ここでは砂利が出てきた。手応えは感じた。


しかし砂利は出るものの、一向に水道管は出てこない。

60cm以上は掘っただろう。しかし、1mは掘らなかった。

そこで力尽きたからだ。精神的にも。

そしてこの穴は埋め戻さずにそのままにして、帰宅することにした。

結局水道管が見つからなかったので、仕方ないから保留にしていた水道工事を業者にお願いすることにした。

水道工事業者が作業を始めた時期は、ちょうど自分が雨水タンクを設置した頃だ。

その日は小雨も降ってきたし、雨水タンクの設置も終わり、日も暮れてきたから帰ろうとした。

まだ水道業者の方は作業を続けていたから、一言挨拶してから帰ろうと思った。

そして声をかけに行ったら、水道業者の方から

「水道管が見つかった」と話を聞いた。

最初は隣地の水道管の話だと思ったけど、どうも掘削場所が違っている。

詳しく話を聞いてみると、私有地の水道管の方だった。

しかも発見場所は、自分が堀った場所と1mも離れていない。

つまりあのまま掘り続ければ、見つかった可能性の高い場所だった。

ただ、掘削現場を見てみると、その深さは自分の想像をはるかに超えていた。

写真だとあまり深そうに見えないけど、

実際は人が立ったまま埋められるんじゃないかと思うほどの深さだった。

役場の方からは、
「この地域は凍結防止のため60~120cmの深さに水道管が埋まっている」と聞いていたけど、

それ以上の深さだった。

いくらなんでもこんな深さまでは、掘り進めなかったから、

結局のところ自分の力では見つからなかっただろう…。

あらためて、地中の世界は三次元だということを思い知らされた。

たとえ奇跡的に場所をピンポイントで捉えられたとしても、その埋設深度までは分からない…。

でも、水道管が見つかって良かった。しかも、山小屋に比較的近い場所だ。

これで、水道引き込み工事の費用も大幅に安くなっただろう。

良い気分で帰ろうとしたが、水道業者はまだ作業を続けるという。

夕闇が迫っているし、雨も本降りになってきたのに、水道業者はまだ仕事を続けるのか…。

ひょっとしたら、ユンボや掘削道具の日当とかも関係しているのかもしれないが。

自分には水道業者の仕事は無理だと思った…。

この時期は、まだまだ残暑の厳しい9月頭。その暑さから今度は夕立。

これでは風邪をひくのは必須だ。

後は水道業者さんに任せて、この日は(借家の古民家に)帰宅することにした。


翌日、また山小屋に行ってみたら、かなり作業が進んでいるのが確認できた。

実質、水道業者の方が本格的に作業したのは、二日間だったと記憶している。

水道管発見+掘削の作業で1日。そこから山小屋の近くまで水道管を引き込むのに1日。

それからは、水道業者の方とは出会わなかった。

ただ時々山に行くと、いつの間にか計量器が設置されていたり、立ち水栓が設置されていたりした。



立ち水栓は、蛇口を二つ付けてもらった。

一つは通常の蛇口として使用して、もう一つはホースを取り付けて、

後日設置予定の洗濯機や、洗い物用に使用したいと考えていたのだ。

二口の立ち水栓

水道が使えるようになって、これで小屋暮らしの安心感がグッと増した。

でも、実際に水道を使い出すまでは、かなり日が経っているけど。

なぜなら、雨水タンクが思った以上に水が溜まるので、

手洗いや洗い物くらいなら、この雨水タンクでたいてい事足りたからだ。


最初は雨水だから濁っていると思いきや、一見すると水道水と変わらないくらい透明だったのだ。

だから、水道を本格的に使い出したのは、引っ越してからだった。



水道管引き込み工事にかかった費用だけど、

最初の予定(隣地にある村の水道減圧小屋から引き込む案)では、

消費税も全部込みで、70万円くらいだった。

130~140mくらいの距離を引き込んで、70万円なら安いかなとも思ったので、
最初はこの案でお願いした。

しかし、水道管の本管が私有地から見つかったので、距離は100m短くなった。

それで、料金は35万円

引き込み距離が100mも短くなったから、もっと安くなると思ったけど、

ここで一言言うのもヤボだなと思って、了承した。

おそらく最初の見積もりがサービス価格だったのだろう。

こちらの事情も水道業者の方は知っていたし。

ちなみに水道工事の費用というのは、様々な要因で変動するから、
例え数メートルの距離でも、アスファルトの公道を挟んでいると、
それだけで100万円とかにもなるらしい。

だから、今回はだいぶ安く済んだ方だと思う。

水道工事費用は35万円だけど、

地域の役場に水道加入金として10万円支払わないといけないので、

合計45万円かかった。

こういうお金も発生するから、最初からインフラが整っている旧別荘や古民家を購入してリノベーションするのも、賢いBライフかもしれない。

ただ、自分の場合は広い山林地も欲しかったので、今の土地を購入して後悔はしてないけど。




おわり

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