富士山登山ルート3776(2日目)

8月下旬に、15kgのザックを背負いチャレンジした、標高0mの海からスタートする富士登山ルートの記録になります。
1日目は標高0m〜1100mのキャンプ場まで歩きました。今回はその続きです。


2022年8月30日

富士山3776 2日目

荷物を出した後のテント

6:45 起床・準備

朝食は、前日にコンビニで買ったパンやおにぎりです。
雨天でのテント泊は初めてだったので、色々と大変でした。雨は登山の大敵ですね。

上画像のテントは、テンマクデザインの「グランドハット1」というテントです。インナーテントとアウターテントが繋げられる構造で、テント設営に時間がかからない優れたテントなのですが、雨天時にはこれが欠点になってしまいました…。2枚のテントが繋がっているため、雨に濡れた状態で収納すると、2枚とも濡れて、さらに乾きにくいです。泥汚れが目立つベージュ色も仇になりました。晴天時特化型のテントだと思いました。






PICA表富士」キャンプ場のゲストハウス。受付のフロントもこちらにあります。
空になったペットボトルに、外水道で水を補給しました。
所持した水分は、600mlのペットボトル×4本。




昨晩は日も暮れていて、雨も降っていなかったため、スタンプラリーのスタンプを押さなかったので、この日の朝に押しました。これで3つ目のスタンプです。後は6合目の山小屋でスタンプを押し、富士山頂上で記念写真を撮影したら、スタンプラリーコンプリートです。




8:30 出発

一通り身支度をして、昨晩預かったキャンプ場案内のファイルを、フロントに返却して出発しました。
他の登山者の方は早朝に出発されたのか、ほとんど見かけませんでした。




雨は小雨でしたが、歩いているうちに止みました。

1日目の疲れが残っていたので、ゆっくりと歩きました。休憩も頻繁にとりました。




富士山は雲がかかっていて、まだ全貌を見ることができません。
雲に囲まれているところを見ると、天気が悪そうです。




9:10 西臼駐車場

道の両側に駐車スペースやトイレ、東屋などの休憩スペースがあります。
YAMAPの地図が間違っていて、トイレは地図とは道を挟んで反対側にありました。




休んでいるうちに、雲が流れて、富士山の全貌が見えました。
1日目の起点にあった展望台から富士山を眺めて以降、歩き始めてから、初めて富士山が見えました。

思ったよりも小さく感じます。
あらためて、「これは登れる!」と思いました。




11:00 旧料金所ゲート

左折すると料金所ゲートです。このゲートをそのまま直進しようとすると、富士山スカイライン(車道)になってしまいます。ちょっと分かりづらいですが、登山口の入り口が横道にありました。




富士山自然休養林コース
旧料金所ゲートのすぐ手前を、右に曲がる横道があり、そこが登山口です。
ついに舗装路から登山道へ入りました。
起点から出発してずっと舗装路を登山靴で歩いて来たので、待ち遠しかったです。
登山靴はロード歩きだとかえって疲れるし足を痛めることを今回の登山で知りました。逆に登山道に入って、とても楽に歩けるようになりました。




富士山の麓。富士山の樹海ですが、いわゆる『青木ヶ原樹海』は富士山の北側、吉田口の方なので、今歩いているのはその正反対に位置します。なのでそんなにオドロオドロしい感じもなかったし、道も比較的分かりやすかったです。




富士山の麓の道は、水分を含んだ赤土でした。




この休養林で、他のハイカー2人組と会いました。有名な富士山でも麓を歩いている方は少ないですね。




途中で雨が降って来ました。森の中なのに、富士山の場合は登山道の上が開けているのか、結構濡れました。今までの登山ではちょっとやそっとの雨なら、森の木が守ってくれていたのですが、やはり富士山は他の山とは違うなと感じました。雨が降ると結構濡れます。




12:35 ガラン沢

自然休養林コースの中間地点的な場所。
「表富士グリーンキャンプ場」は、今回利用した「PICA表富士」の旧名です。




13:30 御殿庭下

こちらも、自然休養林コースの中間地点的な場所です。
富士宮口六号目へ行くルート以外にも色々なルートがあるようです。




登山道をしばらく歩くと、突然ガレ場が広がりました。傾斜もきつくなってきます。
今回初の鎖場もありますが、これは道標のような役も果たしているような感じがします。




霧が立ち込めると、道を踏み外してしまいそうで怖いです。
道標のロープがあって、助かりました。

周りに背の高い木が生えていないため、もしカミナリに遭遇したら、怖い場所です。身を守る場所がありません。




稜線に出ました。下は崖のようになっています。

ここから見下ろす崖下が、宝永山の火口のようです。




稜線に出て幾分か歩きやすくはなりましたが、その代わり強い風雨が吹き付けてきます。このゾーンは早く通り抜けたいです。




宝永山の火口。
はじめて目にする火口です。
もし今噴火したら、チェックメイトです。




余裕があったら宝永山にも寄りたいですが、時間的にも体力的にもそんな余裕はありません。今回の目標は最初から富士山登頂一択です。
無力な自分は、集中と選択をするしかありません。




ようやく、遠くに山小屋らしきものが見えて来ました。
ここまでくれば命の危険もなさそうです。




気持ちに余裕ができたので、足元を写してみます。
富士山に自生する数少ない植物。この植物が六号目から先もたくさん生えていました。




確実に山小屋ですね。
人の動きも見えます。
今歩いているプリンスルート(宝永山沿いの道)では、一人の登山者とも出会わなかったので、他の人間を発見できて、とても安堵しました。




15:25 宝永山荘 到着

富士宮口六号目にある山小屋です。
ついに山小屋に到着しました。自販機も見えますが、この二つの自販機が壊れていました。

見えている山小屋は、今夜の宿泊所「宝永山荘」です。




トレイは1回200円の有料制ですが、山小屋の宿泊者は無料で使用できます。




山小屋の前にあるベンチから、今来た道を顧みます。
ちなみに左折すると、急な登り道があり、それが富士山山頂への道、「富士宮ルート」です。




山小屋の宿泊部屋。カーテンで区切られています。
2人部屋ですが、お客さんが数人しかいないため、1人で使わせてもらえました。

これまで背負って来た大型ザックや濡れた衣類、登山靴などは、1階で干させてもらいました。
そして使わない道具類は、山小屋に置かせてもらえるということなので、寝袋やテントなど重い荷物を置かせてもらいました。これで明日の富士登山はだいぶ軽量状態で行けそうです。




六号目からの景色

山小屋の夕食の時間17時まで、室内で荷物整理をしたり、外に出て写真撮影をして過ごしました。




17時に山小屋の夕食。
久しぶりの温かいお米の食事です。

ただ、普通の食事メニューもやっているので、そちらで注文すれば、すぐに食べることが可能なので、「1泊2食付き(朝はお弁当)¥8,000」よりも、「素泊まり¥6,000+別途食事注文」の方が良かったかなと思いました。




山小屋の天井には、日の丸や旭日旗が沢山掲げられていました。
富士山は自衛隊の駐屯地も近くにあり、その関係者の方もよく来られるそうです。




夕食後に再び、外に出て写真を撮影しました。
雲と同じ高さにいるという実感。今まで見たことのない美しい景色でした。




明日は天気が良くなるよう、祈るような気持ちで夕日を眺めていました。

翌日は早朝に出発するので、この日は早めに寝ました。
夜8時半くらいに床に入り、深夜に目が覚めて、それから1時間ずつ寝ては起きてを繰り返しました。
翌日が、富士登山本番なので、興奮して目が冴えていたのだと思います。




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