最高歩数記録 (美ヶ原高原ロングトレイル 2日目)

はじめに


5月下旬に行った美ヶ原高原ロングトレイルの記録の2日目です。
初日は本格的な登山道が始まる直前の林道終点でテント泊を行いました。今回はその続きからです。



ロングトレイル 2日目

2022年5月28日(土)

4:30 起床(テント泊)

簡単な朝食を摂り、テントの撤収をしようとすると、なんとテントのフライシートにセミの抜け殻がありました。昨晩のうちにセミがこのテントで脱皮したのでしょう。夜中にセミが脱皮することを知って、驚きました。

5:50 ロングトレイル再開




戸谷峰山(とやみねやま)の本格的な登山道が始まりました。特にそこまで危険も厳しさもない登りでした。


7:40 戸谷峰山 登頂

景色もよく見晴らしの良い頂上です。どうやら見晴らしをよくするために前面の木を伐採したようでした。
戸谷峰山は、今回の美ヶ原高原ロングトレイルの最初に登る山になります。

登頂してしばらくすると、若い男性が登って来られました。ベンチに座って話をしてみると、戸谷峰山にはトレーニングと趣味の写真撮影のために来られたとのことです。前面に見える北アルプスの山々の山名を教えてもらいました。近々夏山のアルプスに登りたいとのことで、自分と意見が一致しました。しかし、冬山はリスクが高いので登る気はないようです。今回のロングトレイル中にも他にも何人かのハイカーの方達と話をしましたが、皆口を揃えて「雪山には行きたくない」とのことです。長年登山を愛好しているベテランの方でさえ、雪山は別格だと言うのです。それに全国ニュースになっていないだけで、長野県は雪山での事故が多いようです。雪山登山は登山のジャンルの中でもごく一部の方がされる世界なんだなあと思いました。例えるならカラオケが好きな人は多いけれど、演歌を歌う方はそのごく一部ということに似ていると思います。


槍ヶ岳(画面中央)

話をしているうちに、雲が抜けて、槍ヶ岳が見えてきました。まるで「ここまで来てみろ」と呼ばれているような気がします。いつか槍ヶ岳も登ってみたくなりました。


下山ルートは、来た道とは違うルートです。こちらはスイッチバック(勾配をジグザグに走る道)が多く、そこまで急な下りではなかったのですが、これはこれで距離が長く感じられ、足が疲れました。


三才山出合ドライブイン


下山です。パーキングが見えましたが、自動販売機はなく、飲食店が1軒ありましたが、そこはやっているような様子は見えませんでした。もし営業していたとしても、そこまでお腹が減っていなかったので寄らなかったと思います。この後は道路を右側に向かって歩きました。

8:15 登山口(一ノ瀬) 下山




今度は次の目的地、【烏帽子岩】に向かいます。しばらくロードが続きました。
コース上に小さな橋があり、その下を緑色をした川が流れていました。これ以降しばらくはロングトレイル上で川を見ませんでした。ここで水を汲んでおけばと、後に少し後悔することになります。


烏帽子岩の看板。二つの看板が逆方向を指しているけれど、ロングトレイルのコースの方を進みました。この二つの道は、多分後で合流するんだと思います。


烏帽子岩への登山道は結構きつかったです。標識のkm表示が間違いなんじゃないかと思うくらい、進みが遅く感じられました。結構登ったと思ったのに、まだ300mしか進んでいないとか、そんな感じでした。
また標識の間隔も広かったり、目印のピンクテープも無かったりで、迷いそうな箇所がいくつかありました。
途中で1人の女性ハイカーとすれ違っただけで、後は烏帽子岩まで誰とも会いませんでした。


13:00 烏帽子岩 到着

思った以上に時間がかかってしまいました。


ちなみに烏帽子岩とは、コース上のポイントではなく、コース上から見ることができる断崖絶壁の岩のことです。よく見ると岩のてっぺんにロープが打ち込まれていました。きっとどこかのロッククライマーが登ったのでしょう。高所恐怖症の自分には信じられない光景です。


この烏帽子岩が見下ろせる岩場で昼食を食べました。しばらくすると男女のペアがやってきました。話もしたのですが、どうやら父娘のペアのようでした。今回のロングトレイルでは、父と息子のペアよりも、父と娘のペアの方を多く見かけました。これも意外な気がしました。中学生くらいになると息子は父親と登山に行きたくなくなるのかもしれません。


烏帽子岩から、今度は武石峠(たけしとうげ)を目指します。
クマザサの藪の間にある狭い小道を越えてゆきます。
藪を抜けると再びロードになりました。突然ロードになり、ロングトレイルコースを表す標識もないので不安になりつつも、GPS地図アプリYAMAPで調べて武石峠の方を目指します。


どうやら道路と道路が突き当たるこの辺りが、【武石峠】のようです。

15:45 武石峠




ロードをしばらく歩くと、駐車場にたどり着きました。ここでしばらく休憩しました。


この駐車場からさらにロングトレイルのコースが続いています。


高い木がない高原が広がっています。RPGのような世界観です。


16:30 思い出の丘 頂上

とても良い景色です。松本の街が一望に見渡せます。


さらに先に進んで行きます。
ここで出会った観光客の家族と登山の話をしていて、水不足に困っていることを伝えたら、水をペットボトル500mlほど分けて頂きました。この時はまだ水のストックがあったのですが、この時分けてもらった水が後でとっても大事になってきました。
感謝です!


ここが美ヶ原高原ロングトレイルのチェックポイントの一つ、武石峰
しかし最初は標識が目立たず、ただの石積みだと思ってスルーしてしまいました。


階段を降りて、400mほど進んだ先で見かけた標識で、自分が武石峰を通り過ぎたことに気付き、来た道を戻ることに。


17:20 武石峰 登頂

2度目の登頂。日も暮れて来たので、ここでテント泊をしようとも思ったのですが、風を遮るものもなく、気温も低くなって来たので、さらに先に進むことにしました。見晴らしは良かったのですが。


上画像に見える建物は、ホテルなのですが、あそこを【美ヶ原自然保護センター】と勘違いして、そこを目指して進みました。方角的には同じなのであながち間違いではなかったのですが。


日が暮れる前に、自然保護センターに辿り着きたかったので、少し焦りました。


18:30 美ヶ原自然保護センター 到着

なんとか日が暮れる前に、自然保護センターに到着しました。


自然保護センターは営業時間が過ぎていて閉まっていましたが、公衆トイレと自動販売機はやっていました。これはありがたい!すぐにドリンクを購入してそれを一気飲み。さらに2本目を購入しました。ゴミ箱はなく、ゴミは持ち帰らなくてはなりません。飲みたかったコーラが売り切れだったのが、少し残念でした…。




19:10 テント設営

自然保護センターの駐車場に、「キャンプ禁止」の看板があったので、少し離れたところにテントを張りました。しかし場所選びに失敗しました。夜中にテント周辺で物音や話し声がするので、驚きました。
どうやらこの場所は星空撮影か日の出のスポットだったようです。加えて標高2000mの高所の夜は真冬のように冷え込みました。
この夜はほとんど寝つけませんでした。




おわりに

今回の2日目は、ロングトレイル中最も歩いた日になりました。後で歩数計アプリを見てみると、4万歩歩いていました。おそらく自己最高記録だと思います。また今回用意した寝袋は春・秋用の安物。2000mの高山での寒さを思い知らされました。日中が暑いくらいだったので、その気温差にも驚きました。


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