軽トラパネルバンをベースにしたキャンピングカー作り:実体験から得たポイント

制作日:2016年1月

はじめに

みなさん、こんにちは。
軽トラパネルバンをベースにキャンピングカーを作るのは、私自身も一度挑戦してみて本当に楽しかったプロジェクトです。日本の狭い道や限られた駐車スペースに対応できる軽トラは、キャンピングカーのベース車両としてぴったりで、工夫次第で自分好みの空間が作れるのが魅力です。今回は、私の実体験をもとに、プロセスや感じたことをシェアします





1. ベース車両を選ぶ時のポイント


最初に、軽トラパネルバンの選び方です。中古市場には価格も状態も様々な車両があり、探すのに意外と時間がかかりました。私はフロントが凹んでいるミニキャブトラックを選びました。三菱のミニキャブトラックはフロントが凹んだ場合、それを直すのにかなり手間取ってしまう(修理代が高額になる)構造らしいです。なのでその分安く売られる傾向にあるそうです。
中古販売会社の電話での対応が親身だったこともあり、この車に決めました。
後に、山暮らしを始めた際に、この車は2WDで敷地内への侵入路(坂道)を登れないことがあり、格安で手放すことになりました。そこだけが少し後悔しています。山暮らしの場合は、降雪もあるので、4WDがほぼ必須です。

この車は、高幌のパネルバンであり、高幌部分は取り外しが可能です。
私がまだ車に詳しくない時に買った車であり、車両本体価格は安かったのですが、不要なオプションを多数つけてしまったこともあり、以下の金額になってしまいました…。車両本体価格は18万円の車です。





2. 設計とプランニング


パネルバンの場合は、もうすでに箱が出来上がっている状態なので、そこまで丁寧な設計やプランは必要ありませんでした。
ただパネルバンにも種類が複数あり、私が購入したパネルバンのコンテナ部分は通常よりも少し狭く、荷台幅キッチリに作られたコンテナであったならば、もう少しスペースを有効活用できたなと悔やみました。

骨組みは2×4材だと重くなってしまうため、4×3cmの角材を使用しています。一見細く不安に思えますが、この骨組みでも高速走行に耐えられました。そもそもこの軽トラ自体が高速で80kmくらいの速度が限界でした。





3. 内装と快適な空間作り


断熱材は入れませんでした。元々狭いコンテナスペースがさらに狭くなってしまうからです。これは入れた場合と入れなかった場合で比較ができないので、その結果の違いは分かりませんが、元々夏や真冬は使用しない予定だったため、断熱材に関しては使用する季節次第といったところでしょうか。
寒い時期は、小型の石油ストーブ(乾電池式)を使いました。元々空間が狭いので、すぐに暖かくなりました。「弱」で使用してもかえって暑いくらいでした。一酸化炭素中毒には注意が必要です。

内装も白塗装したのですが、ムラになってしまいました。





4. 電源確保


電源はポータブル電源を用意しました。照明には、USB端子付きLED電球が役立ちました。夜間も十分な明るさが確保でき、消費電力も抑えられて大正解でした。USB電球はケーブルの長さが長いものを購入しましたが、これも使い勝手が良かったです。





5. 高幌のメリット


高幌式のパネルバンを購入した最大のメリットは、高幌部分を取り外せば、屋根を高く自作することで、人が立てる空間を作り出せることです。軽自動車での道路交通法ギリギリの高さ250cm目一杯の高さにしました。





6.塗装と仕上げ

ウッドテイストの外観のままでも良かったのですが、ちょうどDIYで塗装できる塗料があることを知り、興味本位でそれを使用してみました。
色は、ダークネイビーです。夜間に目立ちにくい色のため、ステルス性能は上がりますが、事故が怖いですね。真っ暗な夜には駐車場に止めていても、近くに寄るまで気付きにくいことがよくありました。






まとめ


軽トラパネルバンをベースにしたキャンピングカー作りは、アイデアと工夫次第で本当に自分だけの空間が出来上がります。
ただ、元々は居住空間ではなく、荷室空間として作られたコンテナですので、歩くとよく揺れました(笑)。
またパネルバンの扉(引き戸)の隙間から蚊が侵入することがあったため、それにも悩まされました。
DIYや創意工夫が好きで、かつ野宿旅が好きな人にはオススメできると思いますが、一般の方にはオススメできない軽トラパネルバンのキャンピングカー作りでした。


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