はじめに
今まで乗っていたミニバンが来年車検を迎えます。スタッドレスタイヤもすり減っているため、今冬用に新たにタイヤを購入しなければなりません。来春には自動車税。普通自動車は維持費がかなりかかってしまいます。
さらには、昨年引っ越しを行い現在は山の麓の山小屋で暮らしているため、ミニバンだと小回りが利かず、未舗装路では車の底を擦ってしまうこともしばしばありました。

欲しい車の条件
最初は軽バンを購入しようと考えていました。軽トラと悩んだのですが、やはり軽トラでは雨天時に使いづらくなってしまいます。
運転席がリクライニングできないと長時間ドライブがきつそうなので、もし軽トラを買うことになったらハイゼットジャンボを考えていました。通常の軽トラだと荷物を積んだ時、左後方視界が見えづらくなるので、その点でもリアサイドガラスのあるハイゼットジャンボは良さそうに感じました。
しかし普段の買い物やドライブスルーなどで軽トラを運転するのはなかなか厳しそうです。それに冠婚葬祭などの際に軽トラで乗り付けるのもちょっと気が引けそうです…。
軽バンであれば普段使いもしやすいし、ある程度荷物も乗ります。さらには車中泊にも使えます。軽トラの場合は幌を付けたとしても、防犯対策や断熱対策にも限界があり、さらには雨漏り・結露の心配もあります。
軽トラの荷台に小屋を建てて、軽トラキャンパー作りをするのもロマンがありますが、山小屋の駐車場は傾斜地なので、軽トラ小屋を降ろしたり積んだりするのが非常に大変です。
そういう理由から軽バンにしようか考え、色々中古車サイトやヤフオクで検索しました。
自分の好きな色は ”青” なので、青い軽バンを探したのですが、これがなかなか出てこなかったです。それでも時々は見つかるのですが、どうも心が動かされない。可もなく不可もなくといった無難さを感じました。
やはりカスタマイズの可能性に満ちた軽トラ?、いやいや使い勝手を考えて広い室内の軽バンか?
頭の中でグルグルと同じ質問が駆け巡っては消えてゆきました。
いっそのこと、軽バンと軽トラの間の子、ハイゼットデッキバンにしようか?
ハイゼットデッキバンとは、ダイハツ工業が販売している4人乗りの軽トラのことです。

元々は家電店との協力で、冷蔵庫や洗濯機を運ぶために設計された車ですが、荷台がついているため、ピックアップトラックのようにアウトドア使用されること多く、狩猟で狩った獲物や、サーフボード、泥汚れが付いて室内に入れたくない物を運んだりする時に活躍するそうです。
軽トラを購入したところで、荷物満載まで積むことはほとんどないだろうから、小さな荷台で十分です。
山林開拓の時に出た汚れ物を積むことは多々あるので、軽バンよりも荷台のあるデッキバンの方が活躍しそうです。
車中泊するには少し工夫が必要ですが、デッキバンで車中泊されている方もネット上に少なからずいましたので、これもクリアです。
ルーフキャリアを付ければ、長尺物も運ぶことが可能です。
なによりデッキバンの風変わりなデザインが気に入りました。
そしてネットで調べると、ちょうど自分の条件にあったものがヒットしました。
■欲しい車の条件
・価格は数十万円
・荷台がある
・車中泊が可能
・軽自動車
・運転席がリクライニングできる
・ハイルーフ
・4WD
・最低地上高が高い
購入したハイゼットデッキバン

前から見たようす。

後ろから見たようす。

横から見たようす。
こちらが自分が購入したハイゼットデッキバンの詳細です。
価格:総額40万円
走行距離:20万キロ
車検:2年付き
ミッション:AT
駆動:4WD
型式:S330W
発売月:2005年6月(現時点で16年5ヶ月経過)
最大積載量:250kg
燃費:10km/L(自己計算)
リフトアップ(最低地上高アップ)済み
ETC・エアコン・オーディオ付き
運転席はパワーウインドウ、セカンドシートは手動ウインドウ
タイミングベルト交換歴:2回(10万キロごと)
エンジン載せ換え歴:なし
走行距離は少しいってますが、元々玉数の少ない車種であり、特に青は珍しいです。運転が苦手なのでAT、山暮らしなので4WDも必須条件です。さらにはリフトアップされていて最低地上高が上げられているのも購入の決め手になりました。手動ウインドウは車中泊中の換気には役立ちます。
陸送費を節約するため、自分で遠方の中古車店まで取りにゆきました。
購入してから500km以上は運転してますが、今のところエンジン・エアコン等に不具合はありません。

後部座席。

人を乗せない時は折り畳めます。

二つ折りして底面に。

デッキバンの荷台。耐荷重は250kg。
軽トラと違い荷台のあおりフック(固定金具)はありません。なのであまり重い荷物を載せると少し心配ですね。

26インチのママチャリは乗せることができませんでした。
折り畳み式だったから良かったものの、自転車をそのまま載せられないのは大きなデメリットですね。

ニワトリ小屋用に、コイン精米所で無料で頂いてきた米ぬかです。
こういうのも荷台があればそのまま積むことができるので、とても便利です!
おわりに
昨年、ニワトリを買いに行った時にミニバンの荷室にカゴごとニワトリ3羽を入れたのですが、案の定車内でフンをされてしまったことがあります。匂いはなかったのですが、片付けるのにとても苦労しました。その時から荷台のある車に憧れていました。
今回小型ピックアップトラックとも言えるハイゼットデッキバンを購入でき、今後アウトドアや日常生活でどんどん有効活用してゆきたいと思います。
さらには車中泊しやすいように車内をカスタマイズしたり、荷台に荷物を乗せやすいようにフックを取り付けたりもしましたので、今後もデッキバンについて発信してゆきたいと思います。