倒木事故! 伐採の危険性

はじめに

山小屋の方へ傾いている広葉樹。
山小屋建設時から分かっていたけれど、特に問題視はしていませんでした。
しかし1年経過してみると、広葉樹の幹にコケが生えているのに気付きました。幹にコケが生えるのは木が弱っている証拠です。今後進入路や駐車場を作り、そこに土間コンクリートを打つという可能性もあり、コンクリートを打ってから伐倒したら木の重さで土間コンクリートが割れてしまいますので、早めに伐採することに決めました。

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秘密兵器【チルホール】

「手動ウインチ」と呼んだ方が分かりやすいかもしれません。

伐倒する際に木の倒れる方向をコントロールする道具です。
レバーを手動で動かして、ワイヤーを引っ張ります。
本来は数万円はしますが、Amazonで¥4400の安物を購入しました。

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伐採

倒したい木にワイヤーをかけて、さらに倒したい方向にある切り株に牽引ロープを引っ掛けました。牽引ロープはワイヤーの代用品です。両者を繋ぐようにチルホールを設置します。後はレバーを動かして、ワイヤーを巻き取り伐採木を引っ張りました。

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伐採する広葉樹に三角形の受け口を入れて、逆方向から追い口を入れます。しかし追い口を入れても全く倒れる気配を見せませんでした。

仕方ないのでクサビを打ち込んで倒そうと思いましたが、所有していたクサビを無くしてしまったようです。もう一年以上使用していないので、どこへ置いたのかを忘れてしまったのです。仕方ないので(伐採途中で)危険ではありますが、車でホームセンターへクサビを買いにゆきました。もしこの時に木が倒れてきたらかなり危ない状況でした。

クサビを2本購入して戻りました。早速斧の背中のハンマーでクサビを打ち込みます。1本目を根元まで入れても木は全く動じませんでした。

2本目。これもほとんど根本まで入れました。しかしそれでも動きません。仕方ないのでハンマーで木を叩きます。全く効果がありませんでした。
そのうち蚊がまとわりついてきて、刺されてしまいました。
ウッドデッキのテーブルの上に蚊取り線香が置いてあります。ウッドデッキは伐倒方向と45度くらいの位置にあるので、少し危険だとは思いましたが、急いで戻れば大丈夫だろうと思い蚊取り線香を取りにゆきました。

ウッドデッキのテーブルの上にある蚊取り線香を手に取った時、それは起こりました

「ミキッ、ミシミシミシ」木が倒れる音です。

ウッドデッキには半透明の屋根がついているので、ほとんど木が倒れる方向が分かりません。ウッドデッキに併設してあるニワトリ放牧場のニワトリが慌て出しました。木が倒れる方向は分かりませんが、ニワトリが逃げる方向へ自分も逃げました。

「ドシーン!」

だったか

「ドンッ!」

だったかは覚えていません。とにかく木が倒れる音がしました。自分もニワトリも無事です。とりあえず安心しました。

屋根付きウッドデッキから出てみると、
山小屋と車の間に木が倒れてました。

倒木0



最初に感じたのは、「よかった、最小限の被害で済んだ」でした。

木が倒れ出した時は、「とにかく頭はやられないように!」で、その次は「手足は無事か?」、倒木後は「山小屋や車(&ニワトリ)の被害は?」でした。

山小屋や車が大きく破損されていなかったのは幸いでしたが、よく確認すると、車の屋根が少し凹み、リアガラスは粉砕してました…。

ぼくし



日も暮れかかっていたので、この日はリアガラスに養生シートを貼って雨対策をして、後片付けは後日にしました。

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被害状況

・車の屋根の多少の凹み
・車のリアウインドウの割れ
・ネットの光回線の断線
・配電盤の欠け

倒木



まとめ

 今回は反省点がいくつもありますので、それをまとめておきます。

・技術不足…プロレスラーの腰回りより太い幹の木、さらに傾いている木を別方向に倒すには技術も、チルホールの力も足りませんでした。

・準備不足…クサビや蚊取り線香など、後で必要になる物を事前に準備していませんでした。作業の途中でそれらを取りに行く羽目になり、大変危険でした。

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電線に引っかかってしまった枝は、翌日東京電力さんに連絡して取り除いていただきました。

10時に連絡したら、当日の13時半に来られました。
日本のインフラ復旧の早さには驚きです!

また、電線というものはかなりの重量が乗っても切れないんですね。もちろん大きくたわみましたが。電線の丈夫さには驚きでした。もし電線が切れていたら集落一帯が停電になっていて大きな損害を出してしまったわけですから、最悪の事態に陥らなくて本当に良かったです。

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伐採した広葉樹。芯は腐って空になってましたが、周りの幹はまだまだ大丈夫そうでした。この分でしたら伐採せずに放っておいても良かったのかもしれません。




おわりに

今回はたまたま運が良く、そこまで大きな被害は出ませんでしたが、一歩間違えていたら、死んでいたかもしれません。

しかも伐倒事故はこれで2度目なのです。前回も似たような感じで、自分の方へ木が倒れかかったことがありました。ゆっくりと倒れてきたので、その時は逃げる余裕がありましたが。やはり改めて伐採作業は危険なことだと思い知らされました。

これから冬に入り、下草が枯れますので、伐採のシーズンになりますが、山林開拓をされる方は、くれぐれも伐採作業にはお気を付けください。

林業家の方は、ご神木を切り倒す時には、お酒を捧げて神様に祈祷するそうです。
伐るのでは、伐らせてもらう。その心掛けが大切だと思います。

伐採は、英語の文法だと、【私は、伐る、木を】になります

日本語だと、【私は、木を、伐る】です。

アメリカ先住民のチェロキー族の言葉だと、【木を、私は、伐る】

自然に精霊が宿っていると信仰している彼らにとっては、世界が中心であり、自分自身はその周辺にいる存在となります。

このような謙虚な姿勢をもって、自然と付き合ってゆきたいですね。


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